今回は建築CAD検定試験3級の「階段平面図」の作図についてです。
CADの資格試験は何種類かありますが、今回紹介するのは「建築CAD検定3級」の1問です。
建築CAD検定3級は制限時間2時間の間に4つの図面(A/B/C/D)を作図します。
その中のA群と呼ばれる「階段平面図」を過去問を使って作図練習してみました。
この記事で紹介していること
- 階段平面図の作図手順
- ポイントとテクニック
今回紹介している階段平面図です。
問題データはこちらから
※問題文は⇓に記載してあります。
手順の動画はこちらから
図面データをダウンロードしてから動画みてもらった方がわかりやすいです。
動画も是非ご覧ください。
その他に初期設定についても記事と動画にしているのでご確認ください。
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建築CAD検定対策|jw_cadの初期設定と初心者向けの使い方マニュアル
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実際の過去の問題文と今回の動画で使用した時短できるテクニックをまとめておきます。
過去の問題文
問題 参考図を参照しながら完成図と同じ図面を入力し、入力したデータをメディアに保存して提出せよ。
補足説明
- 用紙サイズはA4判とする。
- 縮尺は完成図および参考図の右下に記してある。
- 参考図に記したサイズで図面枠の線を入力すること。
- 参考図で「R」半径、「φ」は直径、「t」は壁厚を意味する。
- 線の太さは特に指定しないが、太線・中線・細線の3種類を使用するのがのぞましい。
- 文字の大きさと形(フォント)は特に指定しないが、極端に大きな文字や読みにくい小さな文字は避けること。
- 通り芯線は一点鎖線で描くこと。
- サイズ(寸法)を指定している部分は、指定通りに入力すること。
- 参考図では、柱・建具枠・壁厚など容易に同じと分かる部分のサイズを記入していない。このような部分をサイズの記入が無いからといっていいかげんに入力すると減点対象になる。
- レイヤーの使い分けは評価の対象外とする。
- 完成図に無いことは入力しないこと
- 建具(ドア・サッシュ類)は、シンボル(ライブラリ、部品図形)の使用を禁ずる。
- 寸法線の先端形状は矢印・丸留め・斜線など自由である。また寸法補助線と寸法線どうしの処理も特に指定しない(たとえば、飛び出してもよい)。
- 傾いた寸法の文字の向きは参考図と違っていてもよい。
- 傾いた通り芯記号の文字の向きは参考図通り描くこと。
- 受験番号と氏名を、図面右下の「受験番号・氏名」と記した部分に記入すること。なお「受験番号・氏名」という文字は記入しない。
- 保存ファイル名は、受験番号に図面右上のタイトル内のアルファベットを加えたものとする。(例:1234567A)
- 監督者が指定するメディアに、4問(A・B・C・D)の解答図面データを保存し、提出すること。なお、いずれか1つでも解答図面データが無い場合は採点対象外になる。
試験に使える時短テクニック
今回の動画で使った機能や時短のテクニックです。試験でよく使われる内容なので覚えておくと便利です。
- 中心点・A点
クロックメニュー:点の上で右ドラッグ3時方向で出せる機能。そのあとで別の点を右クリックすることで最初の点とあとの点の中心の位置に作図することができる。
- 複線の端点指定
Shift+右クリックで始点を拾う
複線を引く時に自分で好きな位置から長さを指定することが出来ます。
- 2点角
指定した2点の角度を調べることができる機能。今回の問題のような曲線の階段平面図で使わることが多い。
- 鉛直
指定した線に対して直角の角度を求めることができる機能。
階段平面図まとめ
階段平面図は年々曲線が多く使われる問題が多くなってきている気がします。
最初にしっかりと図面を見て、始点をどこにしてどの手順が効率良く作図できるかをイメージしてから取り掛かりましょう。
あとはたくさんの問題を解いて作図のスピードも上げていきましょう。